調達はものづくりをする部署ではありません。でも、その根底を支える重要な仕事をしています。決められたコストのなかで、スケジュール通りに部品を調達する。単純そうに見えて、これが実に奥が深い。営業や設計がお客様からの要望を基に設備の構想を練っていくわけですが、新規で設計することもあれば、既存の機械の図面をいただいて改造することもあります。部品を調達するにしても、既存の機械の部品のなかには古すぎて現在は存在しないものもある。その場合は、取引先の鉄工所に依頼して部品を再現してもらうんです。ただ依頼すればいいというものではなく、その部品が製造するのに無理のない構造なのか、スケジュール通り納められるのかをしっかりと見極める必要があります。スケジュールが遅れれば部品待ちで製造が止まりますし、万が一、不良品を調達してしまえば設備に不具合が出る。責任重大ですが、お客様の、そして智頭電機のものづくりを支えているという実感を持てる仕事です。
私は長年調達の仕事をしてきて、この部品はこういうつくり方をすれば品質の良い物ができるといった技術的な知識を蓄積してきました。製造が難しい部品や時間がかかる部品についての情報は先輩方からも教えていただきました。そういった貴重なノウハウを余すことなく下の世代に継承していきたい。現在、私は取引先から適切な値段と期間で部品を調達できるメンバーを育成しています。大事なのは、取引先の選定と交渉力。まずは、どの取引先がどんなことができるのかを把握するところから。積極的に取引先と接点をもって関係性を深め、それぞれの取引先の特徴を掴んでもらいたい。そうすれば、技術面やコスト面でのお願いもしやすくなるはずです。一方で、自身としては業界の未来を見据えて3Dプリンターを活用して部品をつくれないかなど、新しい仕事の流れを模索しています。智頭電機は常に新しいことをしていく会社ですから。私は調達チームから、社内外のものづくりを変えていけたらと考えています。