社運をかけた一大プロジェクトを任せていただいたことが何度かあります。そういうプロジェクトを成功させるには、ゆるぎない覚悟が必要だと思うんです。当時、私は自分の心の弱い部分を断ち切るために、これが失敗したら辞めますと周囲に明言していました。そのくらいの覚悟で仕事に向き合ってきたんです。大げさだと思われるかも知れませんが、智頭電機の仕事には人生をかけるだけの価値があると思っています。例えば、今は当たり前にある乗り物だって、私たちが手掛けた産業用ロボットを搭載した設備や生産ラインがなければ世に出ていなかったかもしれません。私たちに乗り物をつくる技術はありませんが、そのパーツを量産するためのロボット搭載設備や生産ラインをつくることはできる。その技術力は国内ばかりでなく、海外にも認められてアメリカにも私たちが製造したラインが導入されているんです。どんなに優れた商品でも量産できなければ社会貢献できませんから、皆様の想像以上に私たちが担っている仕事の重要性は高い。だからこそ、人生をかけて取り組む意味があるのだと考えています。
製造は具体的なお客様からの要望を叶えていく仕事です。RTグループは常に新規の案件を担当しており、一から新しいものを生み出していきます。生産性が高く、壊れにくい設備を目指し、まず構想を練って試作して、ある程度形になったら実際に設備をつくって動かしてみて、さらに改良を加えていく。その繰り返しです。製造するなかで、お客様の要望も増えていきます。最初はなるべく止まらないようしたいという要望が多いです。それが、形になってくると、ベルト交換などのメンテナンスが簡単にできるようにしたい、工具がなくても交換出来るようにしたいなど、具体的な要望が増えていく。そういった要望に技術で応えていくのが、製造の仕事の醍醐味です。若い世代のメンバーには技術だけでなく、そういったコミュニケーション能力も高めてもらいたいと考えています。現在の私のミッションは、お客様との折衝ができる技術者を育てること。そのために、部署全体で人材育成にも取り組んでいます。この仕事の価値を誰よりも知っている私だからこそ、教えられることがきっとある。それを継承していくことが、智頭電機をさらに発展させることに繋がると考えています。