30年近く制御の仕事をしてきましたが、近年、お客様からの要望の次元が高くなっていると感じます。今、ものづくりの現場では安全管理の観点からトレーサビリティがトレンドになっており、製品がいつ、どこで、誰に作られたのかを明らかにし、廃棄されるまで追跡できるようなシステムが導入されているのです。大手企業では生産管理システムがフロアごとに導入されており、トレーサビリティの集中管理が行われています。必然的に私たちの設備もトレーサビリティに関するデータの管理ができるものに。通常であれば、私たちの仕事は現場で動作確認をして終わりです。しかし、実際にデータ管理の整合性を確認するためにはお客様先で上位側システムとの通信が正常に行われているかまで見届ける必要もあります。新しい設備であっても、お客様からの要望があればつくることができる。それこそが、時代に先駆けて新しい案件に挑戦してきた智頭電機の強みなのだと思います。
制御チームはお客様先に行くこともあって、智頭電機の顔とも言える存在です。私は制御の仕事は技術営業だと思っており、お客様と良好な関係を築くことを心がけています。また、技術者としてお客様先に行ったら機械を見て新たな知識を習得してくることも大切だと思っています。自分たちがつくっているものだけ見ていると知識が偏ってしまいますので、若い世代の人ほど社外に出たら新しい機械を見て何かしら学んで帰ってきてほしい。技術を盗んでくるということではなく、他社の機械に触れることでまた別の視点を持ってもらいたいのです。さらに、門真工場からも新しい情報が共有されるので、活かせる時が来たら岡山工場でもすぐに動けるようにしておきたい。時代の波を待っていると、絶対に乗り遅れる。周囲の技術の進歩に合わせるのではなく、常に時代の先を見据えた視点で挑戦をしつづけてきたからこそ、いざというときお客様の要望に応えてこられたのです。これからも既存の仕事に満足することなく、向上心を持って仕事に望んでいきたいと思います。